ハーブエッセンシャルオイル
 
 
■ラベンダー
地中海沿岸地方原産。丈夫で育てやすい、最も人気の高いハーブです。すっきりとした爽快感のある芳香は持続性に優れるとともに、気持ちをリラックスさせる効用があります。花はフレッシュのままジャムやビネガー、エッセンシャル・ オイルなどに。ブーケやアレンジの添え花として用いても素敵です。またドライにして、リースやブーケ、ポプリなど幅広く楽しめます。
 
■カモミール
白い小菊のような花が可憐で美しく、鑑賞用としても人気のあるハーブです。フレッシュでもドライでもティーや入浴材、ポプリやブーケなど幅広く活用できます。風邪や不眠症などにも効果があり、ドイツでは昔から「母なる薬草」と呼ばれ親しまれています。また、かのクレオパトラもカモマイルのハーバルバスがお気に入りだったと伝えられています。
 
■セージ
「健康」という意味のラテン語が語源のハーブ。ギリシャ・ローマ時代から精神安定や強壮、疲労回復や殺菌など万病にきく薬草として親しまれてきました。ショウノウに似た芳香や軽い苦みが肉特有の臭みを消し、肉料理をはじめソーセージやハンバーグづくりの風味づけに欠かせない存在です。
 
■タイム
すがすがしく、きりっとした香りが特徴。昔から煮込み料理に欠かせないハーブとして親しまれています。古代ギリシャ人たちの間では「あなたはタイムの香りがする」といわれるのが最高の賛辞だったとか。また、タイムの葉には消毒・防腐作用があります。ドライにした葉や花をそのまま活かすタイム・ティーは、血行をよくし消化を助ける作用があるとされ、広く愛飲されています。
 
■タラゴン
パリのアパルトマンの窓辺でもよく育てられているハーブ。古くからフランス料理に欠かすことのできない3大ハーブスパイス(チャービル・パセリ)のひとつ。細長い葉はヨードやビタミン、ミネラルをたっぷり含んでいるので、美容と健康のハーブとも呼ばれています。新鮮な葉をワインビネガーに漬けて芳香を楽しむ「タラゴン酢」は有名。また、バターやチーズとの相性も素晴らしく、タラゴン風味のハーブチーズはとても美味。フレンチ好きの方は、ぜひ自宅での栽培に挑戦してみてください。
 
■バジル
スパイシーでほんのり甘味のある香りが人気のハーブ。ピザをはじめとしたイタリア料理の香料としてもお馴染みです。殺菌・消毒・強壮作用があり、油っこいお料理の後にバジル・ティーを飲むと口の中がさっぱりします。
 
■ミント
ミント類の学名につくMenthaの由来は、ギリシャ神話の世界の神ハーデースがニンフの少女メンターに熱を上げ、それに嫉妬した妃がメンターを地面にふみにじってしまいました。それをあわれんだハーデースがメンターをハーブに変身させたことに由来しているといわれます。ミントは、ギリシャ、ローマ時代には勇気と活力の象徴とされ、昔から男たちはこの爽やかな香りを腕や胸にこすりつけて自分の存在を誇示したとか・・。スペア種やペパー種など多品種あります。葉はフレッシュでもドライでもティーやお料理の香りづけに利用できます。また、お部屋に爽やかな香りを漂わせるフレッシュミント・リースも素敵です。
 
■ローズマリー
地中海沿岸地方原産。1年中葉が摘め、利用範囲の広いハーブ。昔から香木として利用され、今でもリースやブーケの台や支柱などに用いられます。花はフレッシュのまま、エディブルフラワーとしてサラダに使ったり、砂糖漬けにしてケーキなどに添えても素敵。枝は乾燥させてポプリにしたり、ソースにも。主な花色は青ですが、ピンクや白のものもあります。疲労している時や、無気力に効果があります。 また、気分を元気づけ、心を強化してくれます。
 
■サンダルウッドオイル
豊かで甘くウッディーでオリエンタルな香りのサンダルウッドは、日本では白檀(びゃくだん)と言い、古くから親しまれてきました。日本古来の香道では、香りをかぐことを「聞く」と表現します。「聞香(もんこう)療法」というものがあり、頭痛、体調不良、腰痛、等の人に対し、枕の下やよく使うバッグのなか等に香を入れて症状をやわらげたりすることが行われているそうです。
 
■ゼラニウムオイル
園芸ショップでもよく見かけるゼラニウムは、その可憐な花や家の窓辺に置いたりすると防虫効果があること言われ人気があります。最近夏になると、その葉の香りがバラに似ているローズゼラニウムが「蚊れん草」の名で売られています。ここで紹介するゼラニウムからは、土と草を混ぜたような香りの中にバラのような甘さを感じます。ゼラニウムはその香りや特性をふくめ女性向きな精油です。不安やうつを鎮め、高揚させる効果があります。ストレスを減少させ、バランスを取ってくれます。
 
■ペパーミントオイル
鋭く爽快感のある香りで、皆さんお馴染みのメンソールの代表的なものがペパーミントです。アロマテラピーを始めるにあたって、一番入りやすい、親しみのある香りといえるでしょう。又、ハーブとしても多湿な日本では育てやすいので、ティーにしたり、飲み物やサラダなどに加えて、エッセンシャルオイル共々楽しんで下さい。神経の疲労、うつ状態をやわらげる効果があります。怒った時、ヒステリーを起こした時、神経を鎮めてくれます。刺激性のある香りが、ショック状態の時、気付け薬の役目をします。暑い時には冷却し、寒い時は温める効果があります。鼻づまりや咳などの呼吸器の不調に役立ちます。胃腸器官の不調や乗り物酔いに効果があります。冷却作用があるので、歯痛、頭痛、筋肉痛などをやわらげます。
 
■ユーカリオイル
「ユーカリ」の名は、コアラの食べ物ということで聞き覚えがあるでしょう。この木は、19世紀に植物鑑賞用にヨーロッパに持ち込まれましたが、土の中にあたりの植物の生長を妨害する物質を分泌するという強烈な特徴があることが分かりました。その反面、マラリアが流行する湿地にこの木を植えると、水はけをよくし、蚊が繁殖するのを阻止し、健康な風土を作り出す助けをします。ユーカリの精油は、ペパーミントよりも強い刺激のある、しみとうるような香りがします。その殺菌作用は風邪などの感染症の改善に欠かせません。また、エアーフレッシュナーとして使用した場合、空気中のぶどう球菌の70%を殺菌するとともに、一部の成分は酸素と接触するとオゾンを生み出します。オーストラリアの原住民達は昔からユーカリの特性を有効的に利用してきました。頭脳を明晰にさせます。感情を鎮めてくれます。精神を集中させたい時に役立ちます。
 
■レモングラス
エスニック料理でおなじみのレモングラスは、その名のとおりレモンに似た香りがします。レモングラスは多くの種類がありますが、この品種(学名を参照)は西インド諸島で栽培されるものが多いようです。似た品種にCymbopogon flexuosus があります。こちらはインド産が多く、Cymbopogon citratus の方がレモン的なリフレッシュ感が強く、良質と言われています。疲労による食欲不振や消化不良に。殺菌作用がありますので、風邪などが流行している時香らせるとよいです。乳酸を排出しますので、筋肉痛やコリに効果があります。セルライトの改善や立ち仕事後の下半身の疲労に効果があります。母乳の分泌促進。水虫の改善と足の臭い消しに。害虫避けやペットのデオドラントに。
 
■ローズオイル
華やかで情熱的でありながら気品ある香りで誰もが好むものがローズです。バラの花束は、昔からの男性の口説きの小道具の一つですね。この香りは昔も今も世界中の人々に愛されてきました。古代ローマ帝国では皇帝の宮殿の泉からばら水が流れだし、宴の席では床に大量のバラの花びらがまかれました。クッションの中身までばらの花びらをつめ、公衆浴場やお酒までバラの香りでみたされていたようです。ローズの精油はアロマテラピーのなかでも高い効果を持つ精油なのですが、とても高価なのが残念です。それは、花からの収油量が非常に少なく、1kg精油をつくるのには、なんと5tもの花が!必要だそうです。生理前の、イライラ、落ち込み感をやわらげ、気持ちをあかるくしてくれます。嫉妬、恨みなどのイヤな感情を癒し、ストレスをすくなくします。
 
 
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